2015年4月8日水曜日

水上勉「土を喰う日々」

今日も寒くなりました。
家ではストーブ。
外出は着込んで出かけています。
篠山市の桜は満開です。
この寒さのせいか散ることはあまりなく見頃を保っています。

お昼はパスタにしました。スパゲティです。
ソースはいつも適当です。
今日はトマトとシイタケ、アスパラ、パセリ、ニンニクです。
アスパラとパセリは家で採れたものです。
(パセリは以前に植えたものが自生しています。春になって咲きはじめました)
味付けは塩と唐辛子とスープストック。
出来上がりにオリーブオイルをかけてソースと乳化されてから食べます。
簡単なものですがわりと美味しいです。


何度も読み返した本に水上勉さんの「土を喰う日々」があります。


水上勉著「土を喰う日々」新潮文庫


背表紙には、
「著書は少年の頃。京都の禅寺で精進料理の作り方を教えられた。
畑で育てた季節の野菜を材料にして心のこもった惣菜をつくる。
本著は、そうした昔の体験をもとに、著者自らが包丁を持ち、一年にわたって様々な料理を工夫してみせた、貴重なクッキング・ブックである。
と同時に香ばしい土の匂いを忘れてしまった日本人の食生活を悲しむ、異色の味覚エッセーである」とあります。

水上さんは9歳のときから禅寺の侍者をされていたんですね。
その時に精進料理を覚えられたそうです。
この本を書かれていたときは軽井沢に住まれていて畑を作りながら執筆活動をされていたようです。

目次はいたってシンプルです。
一月の章、二月の章と続いて十二月の章で終わります。
一年十二ヵ月それぞれの月に旬となる野菜を使っての料理と随筆でこの本は構成されています。

今月四月の章では、
水芹、たらの芽、わらびなどの山野草の料理、あけびのつるのおひたし、こごめの胡麻和えなどが書かれています。
それに道元「典座教訓」のことも出てきます。


繰り返し何度も読み返しても面白いです。
篠山に住んでいて家にも畑があるので旬の野菜や山野草を食べる機会には恵まれています。
山も少しあってそこでは筍が採れます。
そろそろ筍の季節です。
若竹煮や天麩羅、木の芽和え、筍御飯などが食べられます。
楽しみです。

猫のカブクの夕飯だったのですがカブクの食欲がすごいです。
体重から一日の食事量は決めていて少し多めにあげているのですがまだまだ食べたいようです。
食べれるのならあげたいのですが太らせるのも可哀想だし、食べた分は運動させるようにしています。
それでは。これから運動です。