2015年4月20日月曜日

うつわの基礎知識・・・磁器




『磁器』
「石もの」と呼ばれるほど硬い磁器は薄くて丈夫なのが特徴です。高温で焼成するため陶器より硬く焼き締められています。また吸水性がなく水気を吸わないため汚れがつきにくいです。洗って直ぐに収納できるので陶器よりも使い勝手が良いです。ただし厚みはなく薄手なので熱を伝えやすく、冷めやすいという特性があります。






つるっとした質感・・・釉薬のかけ分けなどしないのが一般的で、表面は均一的でなめらかです。高温で焼かれるため、磁器に含まれるケイ素と釉薬がガラス化してつるっとなめらかな質感になっています。


白い高台・・・高台は素地の色が出ます。陶器と違って磁器の場合は高台も白いのが一般的です。


透明感と繊細な絵付け・・・透明感があり色鮮やかな絵付けも磁器ならではです。絵付けまたは染付けは、いちど釉薬をかけて焼き表面をなめらかにしてと、一手間かけてから描かれることが多いです。


原料の採取・・・磁器の原料となる陶石は山から掘り出されます。これを機械などで砕いて水を混ぜ、余分な水分を除いて適度な硬さの粘土状にします。


焼成・・・低温で素焼きした後に釉薬をかけて高温で本焼き。絵付けは素焼きの段階でします。金や赤などの色は本焼きの後に上絵付けをして再度低温で焼きます。


主な磁器の生産地・・・笠間焼(茨城県)、益子焼(栃木県)、瀬戸染付焼(愛知県)、九谷焼(石川県)、砥部焼(愛媛県)、唐津焼(佐賀県)、伊万里焼(佐賀県)、有田焼(佐賀県)、波佐見焼(長崎県)



cosanで販売しているポーランド食器(ポーリッシュポタリー)、長崎の波佐見焼も磁器製品です。