2015年8月30日日曜日

桂の高飛び歩の餌食

今日の篠山市。
ときおり細かな雨が降るどんよりとした空模様です。
天気予報を見ると来週は今日のようなどんよりとした空模様が続くようです。
気温は部屋の中で27℃。
でも湿度が75%もあるので蒸し暑く感じます。

篠山市東岡屋に権現山という小さな山があるのですがだいぶまえから鷺がたくさん巣を作っていました。
南側の緑の木々は鷺の白い色が点々とありましたが、今日気付いたのですが、権現山を見てみると木々の緑だけ。
鷺はいなくなっていました。
渡って行ったのか、それとも住み着く場所を変えたのか。
あの鷺たちは昼夜を問わず大きな鳴き声をたてていたので付近に住んでいる方達はほっとされていることと思います。


山本周五郎さんの「ながい坂」を読んでいると普段は見慣れない言葉が出てきます。
こんな言葉が出てきました。
「桂の高飛び歩の餌食」

調べてみると将棋の格言でした。
「桂の高飛び歩の餌食」は、桂馬は一度飛ぶと元には戻れないので、調子に乗って跳ねると歩に捕まる。という意味でした。
将棋はあまりしたことはないのですが駒の役割や動き方くらいは知っています。
意味を知って、なるほど。と思いました。


将棋の格言で他に面白かった言葉は、

「一歩千金」・・・歩でも局面によっては金以上の必要性を示すこともある。だから歩と簡単に考えてはならないということ。

「要の金を狙え」・・・玉を攻めるときは、直接王手するよりも、そのそばにある金を攻める。

「金はとどめに残せ」・・・最後の最後に玉を詰ますときに持ち駒に金を残しておくと詰ませやすいということ。

「焦点の歩に好手あり」・・・相手の駒が複数効いているところに歩を打つと有効なことが多い。

「俗手の好手」・・・洒落た手よりも誰でも思いつく手の方が好手であることが多いということ。

などなど。
他にもたくさんありました。
またブログに書きます。

読んでいる山本周五郎さんの「ながい坂」は文庫本で発行日は昭和46年になっています。
新潮社の発行年は1971年。
そんなに昔の作品ではないですが現代の小説よりも語彙がすごく豊富です。
小説そのものが面白いので読んでいるのですが、今はなかなか知ることが出来ない日本語を知ることが出来るのも読んでいる理由のひとつです。

現代の作家さんなら京極夏彦さんが語彙が豊富ですね。
京極さんの作品もまた読み返したいと思っています。