「柘榴坂の仇討」を見ました。
あらすじは、
“安政7年、彦根藩士の志村金吾(中井貴一)は、
主君である大老・井伊掃部頭直弼(中村吉右衛門)の近習として仕えていたが、
登城途中の桜田門外で水戸藩脱藩者など18人により暗殺されてしまう。
その後、主君を守れず生き残った志村金吾は切腹することを許されず、暗殺者仇討の命を受け探し続け13年が経過する。
時代が変わった明治6年。明治政府が仇討禁止を発布。
そんな時に最後の暗殺者佐藤十兵衛(阿部寛)を探し出す・・・・”
というものです。
監督:若松節朗 出演者:中井貴一、阿部寛、広末涼子、高嶋政宏、藤竜也、中村吉右衛門 制作:日本(2014年) |
桜田門外の変は学校の歴史でも学びました。
襲撃に成功したのは、降雪と不意打ちが功を奏したのだと思ってました。
でも彦根藩士の近習は刀の柄に柄袋という袋を被せていて紐で結わっていたので直ぐには刀を抜けなかったんですね。
柄袋は雨や雪から、刀の柄が汚れるのを防ぐためのようです。
それで桜田門外の変が起こった。
歴史では「もし?」ということがよく語られますけれど、
もしあの日、雪が降っていなかったら、警護のため柄袋を被せていなかったら・・・。
日本の歴史は変わっていたかもしれません。
明治維新というようなこともなく緩やかな時代の変遷をしていたかもしれません。
映画は、時代が変わったなかでの武士の在り様を描いていますが、
その中に女性の視点がところどころ入ってきます。
この女性の視点がとても効いていると思います。
見て良かった映画でした。