2015年8月12日水曜日

猫板

篠山市。昨日に続いて今日も暑さは和らいでいます。
今日は30℃を超えていないと思います。
風も吹いて過ごしやすい一日です。

山本周五郎さんの「ながい坂」を読んでいます。
そうしたらこんな一文がありました。

「兵部は長火鉢の猫板に両肱を突き、両手で顔を掩った」

猫のカブクと一緒に暮らしだしてから、「猫」という言葉に反応してしまいます。
「猫板」ってなんだろう?と思って調べてみると、長火鉢の上。火を起こす所の横にある物を置く板のことでした。
本来はこの板の上に淹れたてのお茶などを置いて保温してたのだと思います。
でも、猫も冬の寒い日にここで暖を取ることもあったので「猫板」という名称になったようです。
洒落た名付け様ですね。


一昔前の小説を読んでいると今では「?」となるような言葉や言い回しが出てきます。
こういうのも楽しくて小説を読むのですが、他にも

「黄白には富みたいなものだということが、こんなにきびしいものとは知らなかった」という一文もありました。

「黄白」は、オウビャク・コウハクと読むようです。
「黄白」には、金と銀転じて金銭という意味のようですが。黄白には富・・・・・。
これもちょっと調べてみたのですが、「黄白」には、道徳上の堕落とか贅沢という意味も含まれるようです。
「放蕩するにはそれなりにお金がかかる」ということなんだろうなと解釈しましたが果たして合っているのかどうか。


まあでもこういう今は使われない言い回しを知るのは楽しいです。



今週末の15日・16日のデカンショ祭にあわせて、篠山市立歴史美術館ではナイトミュージアムを催されるようです。




歴史美術館にてナイトミュージアム開催!



カフェでは、焼き猪肉や、おでん、かき氷、地ビール、地酒を楽しめるようです。
焼き猪肉でビールというのは美味しそうです。