2015年6月2日火曜日

自転車の交通違反罰則強化

毎日、暑い日が続きます。
篠山市は日中は暑いのですが、夜はけっこう寒くなります。
昼間はシャツ1枚。夜はもう一枚か2枚着ることもあります。
ちょっと喉の調子が良くないです。でも風邪だとは思いたくないです。
ちょっと気をつけます。


6月1日から改正道路交通法が一部施行されました。
ニュースなどでよく耳にするのは自転車への罰則強化。
施行された以上、「知らかなった」では一般人・庶民は通用しないので知っておかないといけないですね。

違反キップの対象となる危険運転14項目は、


  1. 信号無視
  2. 通行禁止違反・・・歩道は通行禁止なので原則車道を通行するということですね。
  3. 歩行者道路における車両の義務違反(徐行違反)・・・道路標識で通行可とされている歩道を走行する場合、または運転者が幼児の場合は歩道での走行が可となります。その際の、歩行者への注意義務ですね。ちょっと曖昧な感じもしますね。
  4. 通行区分違反・・・自転車道があるときは自転車道を走行。ないときは車道の左側を車の流れと同じ方向に走ること。自転車の車道逆走は禁止されています。
  5. 路側帯通行時の歩行者の通行妨害・・・歩行者が優先です。
  6. 遮断機が下りた踏み切りへの立ち入り
  7. 交差点安全進行義務違反など・・・優先道路の車両が優先。
  8. 交差点優先車妨害など・・・右折の際は、直進車、左折車が優先。
  9. 環状交差点での安全進行義務違反など・・・進入時は徐行。
  10. 指定場所一時不停止違反など・・・「止まれ」の標識では自転車も一時停止。
  11. 歩行者通行時の通行方法違反・・・3の関連ですね。歩道を走行する場合は徐行で車道寄りを走る。
  12. ブレーキ不良自転車運転
  13. 飲酒運転
  14. 安全運転義務違反・・・スマホを見ながらや傘をさしての片手運転や乱暴な運転など。



この改正法は全国での適用です。兵庫で1回、京都で1回の違反をすればこれで違反キップ2枚。即受講命令が下ります。そしてこれは14歳以上の全ての自転車運転者が対象。
講習の受講料は5700円で時間は3時間。
受講命令を拒否したら5万円以下の罰金。

そう。自転車の二人乗りは原則禁止。
例外は、お子さんを乗せるための自転車ですね。でもこの場合も年齢制限などがあります。




余録:「行こうと思う方へは行かないで曲り角へくると…

毎日新聞 2015年06月02日 02時30分
 「行こうと思う方へは行かないで曲り角へくるとただ曲りやすい方へ曲ってしまう……」。ロンドン留学中の夏目漱石(なつめ・そうせき)は下宿の女主人の勧めで自転車を始めた。だがいったん走り出せば何が起こるか分からないという乗りっぷりだった▲「或(あ)る時は石垣にぶつかって向脛(むこうずね)を擦(す)りむき、或る時は立木に突き当って生爪(なまづめ)を剥(は)がす、その苦戦云(い)うばかりなし……」。坂を全速力で下りる途中で女学生の列に出合って肝を冷やし、合図をせずに急転回して後続の自転車を転倒させる場面もあった(自転車日記)▲漱石のロンドン自転車体験はさんざんだったが、世の中にはサイクリング好きがこうじて訪問先の外国で思わぬ難にあう要人もいる。米国のケリー国務長官がスイスでサイクリング中に転倒、大腿骨(だいたいこつ)骨折の大けがをした。自転車事故も時には国際政治に影響を与える▲さて、今月から違反を繰り返した自転車の運転者に安全講習の受講を義務づける制度が始まった。対象は信号無視や酒酔い運転など14項目の危険行為により3年間で2回以上摘発された14歳以上の運転者で、所定の期間内に受講しないと5万円以下の罰金が科される▲危険行為の中にはスマートフォンを使用しながら起こした事故や、ピストと呼ばれるブレーキのない自転車の運転も含まれている。刑事処分とは別のこの受講制度だが、自動車のからまない自転車死亡事故が増え、自転車の違反摘発が急増する中でのマナー向上策だ▲「人間万事漱石の自転車」は塞翁(さいおう)が馬並みに先が読めぬ漱石の自転車運転への自嘲(じちょう)である。だがケリーさんも含めすべての自転車運転者が自戒(じかい)としてもよい。

今日の毎日新聞のコラム「余禄」です。
夏目漱石も初めての自転車はさんざんだったみたいですね。
兵庫県では2015年4月1日から自転車保険への加入の条例を施行しています。
義務化されるのは秋の10月1日からになります。
ただ罰則の規定はないんですね。
最近の自転車の事故を考えると罰則を設けても自転車保険への加入は義務付けてほしいですね。


でもこの自転車に関する改正法で思い出したのが、2006年の駐車監視員です。
駐車違反の取り締まり強化のための制度で、施行当初はよく見かけましたし、駐車してる車も少なくなっていましたが、今では2006年以前に戻っているように思います。
今回の自転車に関する改正法も駐車監視員制度のようになるような気もします。