2015年7月7日火曜日

One Chance(ワン・チャンス)


One Chance



監督:デビッド・フランケル
脚本:ジャスティン・ザッカム
出演:ジェームズ・コーデン、アレクサンドラ・ローチ
制作:イギリス、アメリカ(2013年)


イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で優勝したことをきっかけにオペラ歌手となったポール・ポッツの半生を描いた映画です。
映画としてはあまり面白くはなかったです。
監督がアメリカ人だからなのかもしれません。
舞台はイギリス。役者さんの発音も英国英語。なのに振る舞いやしぐさがアメリカっぽいです。
イギリス人監督なら良かったのになと思いました。

映画はそれでも見て良かったです。
ポール・ポッツのことは知っていましたが「ブリテンズ・ゴット・タレント」での優勝までのことは、携帯ショップで働いていた、ということくらいしか知りませんでした。

映画を見てのことなので演出もあるとは思うのですが、
ポール・ポッツは子供のころからちょっと太っていて内向的で、でも教会の聖歌隊で歌っていました。
部屋にはオペラのポスターだらけ。
いつもオペラを聴いています。
こんなポール・ポッツに理解があるのはお母さん。
お父さんはラグビーをやっていた過去があり、製鉄所で働いていることもあり、ポール・ポッツの歌好きには否定的。
大人になっても携帯ショップで働きながら歌うことを続けていました。

そして歌の勉強のためイタリアのヴェネツィアへ。
学内コンテストで優勝してパバロッティの前で歌うチャンスを得ます。
でも緊張して声が出ずパパロティにこき下ろされます。

失意のもとイギリスへ帰国。
歌うことをあきらめかけていましたが地元のオペラ仲間に誘われてふたたび歌うことに。
公演前日に盲腸で入院。
手術を受けて、医者の制止にもかかわらず公演に出演。
出演中に内出血で緊急搬送。
検査中に喉に腫瘍が発見されます。
退院しますが声は出なくなりました。
そして、運の悪いことに自転車で通勤しているときに交通事故にあって骨折。
またまた入院生活になります。
退院してからは携帯ショップを任されて仕事の日々ですが、入浴中に鼻歌を歌うと声量が戻っていました。
そして、ある日。ネットをしていると「ブリテンズ・ゴット・タレントのポップアップ広告が。
当時、入院の費用や医療費でお金に困っていたこともあり賞金も目当てに応募。
そして「ブリテンズ・ゴット・タレント」に出演。
懐疑的だった観客そして審査員の3人すべてが絶賛。
これでダメだと歌を諦める決意をしていたポール・ポッツは「ワン・チャンス」をものにしたということです。
ここで映画は終わります。