2016年1月31日日曜日

波佐見焼・そば猪口・いろは・菊紋



今日の篠山市。
夕方になって曇ってきましたが、朝からよく晴れていました。
おかげで寒さは和らぎ暖かさを感じる一日になりました。
今年の啓蟄は3月5日ですが、今日の様な陽射しになると虫たちも這い出してきそうです。

午後には業者の方に来ていただいて池に溜まった土や泥を取り除いていただきました。
池は水路と田んぼの間に合って溜まりやすいんですね。
泳げるところが広くなって池の鯉にも好かったと思っています。



今日ご紹介するのは、
長崎県・波佐見焼のいろは・菊紋というシリーズのそば猪口です。

江戸時代。
絵付けなどをされて高価だった磁器の器を、
波佐見焼がシンプルな草花紋をほどこして庶民にも使える器にしました。
そして、京都や大阪などで、商人がこの波佐見焼を使って
「酒食らわんか。餅食らわんか」と囃しながら食事などを売っていました。
そのため波佐見焼は「くわわんか碗」とも呼ばれます。

ご紹介するそば猪口も「くらわんか」を代表する形と紋様です。


波佐見焼・いろは・菊紋のそば猪口です

反対側の紋様です



半磁器で作られ、和を感じるデザインです
。庶民が磁器を使えるようになった“くらわんか碗”そのころの文様をあしらい、親しみのある素朴な風合いを感じる器です。
“くらわんか碗”とは、波佐見焼で作られていた庶民の磁器食器で、
宝暦(1750年~1780年)に全国に広まっていきました。
菊紋は平安時代から文様として用いられ古くから日本で愛されてきた文様です。
 
波佐見焼は、江戸時代に公家や武士などが、使用していた磁器を、大量生産することにより、庶民にも幅広く使われるようになりました。
波佐見焼は400年の歴史のある日本の焼物です。

長い時間をかけて培われてきた職人技が、ひとつひとつの工程の手仕事の中に生きています。口径8cm 高さ6.6cm 容量190ml